ギャンブルやFXで借金を作ってしまった場合は、自己破産による借金の帳消しが認められない場合もあります。
目次
個人再生ならばギャンブルやFXの借金を減額できる
自己破産では、ギャンブルやFXによる借金の帳消しができなくても、個人再生ならば、大幅な借金の減額ができる場合が多いです。個人再生は、少額であれば、借金の帳消しが行える場合もありますが、大きな借金であっても、5分の1、もしくは10分の1に借金を大幅減額することが可能なのです。
個人再生による借金の減額
- 100万円未満の場合 – 総額全部
- 100万円以上500万円以下の場合 – 100万円
- 500万円を超え1500万円以下の場合 – 総額の5分の1
- 1500万円を超え3000万円以下の場合 – 300万円
- 3000万円を超え5000万円以下の場合 – 総額の10分の1
上記のように、個人再生を行えば、大幅な借金減額が可能となるのです。ただし、個人再生をする場合は下記のことに注意しなければなりません。
個人再生の対象となる借金額は5,000万円まで
個人再生の対象となる借金総額は5,000万円までとなっております。ですから、借金総額が5,000万円を超えてしまうと、個人再生が行えない可能性が高いのです。
定期的収入があること
また、個人再生を行う場合は、借金を減額しても完済しなければいけないため、定期的な収入があることが必要条件になります。ですから、無職や生活保護受給者は個人再生が通りにくいことが考えられます。
個人再生は時間がかかる
個人再生は、裁判所を介して手続きを行わなければいけないため、時間やお金がかかるのです。裁判所に、再生計画案を提出して認可が下りなければいけず、だいたい数ヶ月から半年はかかると言われています。
5~10年間は一切借入ができなくなる
また、個人再生を行う場合、5~10年間はクレジットカード含む、借入ができなくなってしまうのです。ですから、銀行などからお金を借りることも、長期間できません。
個人再生を弁護士に依頼すれば取り立てがストップする
個人再生を行う場合は、上記のような注意点がありますが、ただ、個人再生を弁護士へ依頼した場合、取り立てをストップすることができるのです。今まで、催促や取り立てに苦しんでいた方は、個人再生を行うことで、取り立ての苦しみから逃れることができます。
家を失わずに済む
また、個人再生を行っても、家を失わずに済みます。大切な財産を残して、借金を大幅に減額することができるのです。
ギャンブルやFXの借金でも自己破産できる場合も
また、基本的にはギャンブルやFXなどの借金は自己破産できないとも言われていますが、債務者の借金の程度や状況などにより、必ずしも自己破産できないとは言い切れません。ですから、無職や生活保護受給者の方で、どうしても借金返済が難しい方は、自己破産も検討してみることです。
債務整理は専門家に相談する
債務整理の手続きは複雑なので、素人にはわからないことが多いです。ですから、個人再生や自己破産をするにしても、まずは債務整理に詳しい弁護士などに相談しましょう。ギャンブルやFXなどで借金を膨らましても、個人再生を行うことで大幅な借金減額が期待できます。また、債務者の状況により、自己破産も検討することができるかもしれません。
借金生活に苦しんでいる方は、まず詳しい専門家に相談してみましょう。ちなみに、債務整理のことならば、下記に債務整理専門の法律事務所を掲載しているので、ぜひ参考にしてみると良いでしょう。