立川のイケア

前から気になっていたIKEA 立川にいってみました。IKEA(イケア)立川店は、JR中央線 立川駅の近くにあります。徒歩でも行けますが、おそらく10分くらいはかかると思います。このIKEA立川店ですが、実はビジネス観点から見ても非常に勉強になりました。その理由は以下に、記載したいと思います。

1. 駐車料金が高い。

そう、IKEA 立川は駐車料金が有料なのです。他のIKEA店舗は無料駐車場があるのですが、IKEA 立川は専用駐車場を使用しただけで、時間の短さに関係なく1回1,000円かかります。まるで、どこかのテーパパーク駐車場かのように、入っただけで1,000円とられてしまうのです。もちろん、長期駐車していれば追加料金がさらにかかるでしょう。

では、IKEA近辺の駐車場を使えばいいのではないかと思うかもしれませんが、これがよさげな駐車場はないのです。近くに昭和記念公園がありますが、そこも有料駐車場です。しかも、IKEAからやや離れているのです。IKEAでのお買い物といえば、家具などの大きなもののお買い物が多いはず。そうなると、少しの距離でも購入品を運ぶのが大変なんですね。だから、少し高いと思ってもIKEA駐車場を使用してしまうのです。実際に、平日にも関わらず多くの車がIKEA専用駐車場に止まっています。

2. 驚くべき会員登録制システム

DSC_0496

実はIKEA 立川では、会員登録しないと買い物ができないのです。ですから、初めてIKEA 立川に来る方は、まず入り口で会員登録させられます。名前、住所、電話番号、メールアドレスを登録しなければ、IKEA 立川でものを買えないのです。普通のお店なら、いちいち登録しなくても購入できるところを、IKEA 立川はこのように顧客情報をまず得る姿勢に驚くと同時に感心させられました。つまり、この顧客情報からまたDMなどでまた営業活動ができるわけです。1回来ただけで終わらせないIKEA 立川、さすがです。

3. おもしろい購入システム

DSC_0500 DSC_0502

個人情報の登録が終わると、入り口でショッピングリストという紙とペンを手にします。このショッピングリストというのは、IKEA 立川で展示されている家具で、購入したいものがあった場合に、その家具に表示されている番号をこのショッピングリストに記入していきます。ですから、ペンが用意されているのですね。そして、記入した番号を頼りにあとで倉庫から購入希望の家具を持ってくるのです。また、家具を購入する上で重要なツールであるメジャー(紙タイプ)も入り口や店内で無料で手に入れることができます。

DSC_0501 DSC_0499

また、IKEA 立川の買い物カゴは、この黄色い手提げバックになります。ナイロン製の黄色いバックに購入したい小物を入れてレビに進みます。また、大きな家具などはカートがありますので、それに入れて会計します。

4. 大量生産によるコスト削減

IKEA 立川では、とにかく多くの商品が大量生産されています。大量生産しているため、コスト削減することができ、多くのものが安く売られています。

DSC_0497

入れ物やキャンドルなどの小物は、このように安い価格で大量に売り出されています。ですので、IKEA 立川に行くとその安さが大きな魅力になり、思わず商品を手に取ってしまいます。

5. テーマ毎の家具セット

DSC_0498

そして、IKEAの大きな特長は、テーマ毎の家具セットがあることです。たとえば、子ども部屋の場合は、男の子部屋女の子部屋でテーマがあり家具が展示されています。男の子なら活発な感じのスポーティなお部屋に、女の子なら可愛らしい色合いのお部屋のイメージを持たせるよう販売展示されています。

また、キッチンでもウッド系のキッチンであったり、システム重視のキッチンであったり、あったかみを感じるものやかっこよさを感じるものなど、さまざまなテーマを持った部屋作りになっています。それらは、変化に富み新鮮さを感じるので、見る側にしてみるとさまざまなコレクションや美術セットを見ているようでとても楽しめるのです。そして、そのような雰囲気あるお部屋を、同じ家具を購入することにより自分の部屋もそうできる錯覚に陥るので思わず商品を買ってしまいます。IKEAにはお客を楽しませる空間作りがあり、さらに共有させやすいシステムが出来ているのです。

6. バリエーションが豊富

DSC_0503 DSC_0504

いくらお洒落な家具であっても一辺倒なものであっては意味がありません。なぜなら、個性がなければ魅力を感じないからです。しかし、IKEAには多様なバリエーションがあります。なので、自分に合った家具を探すことが出来るのです。

たとえば、テーブルひとつとってみても、大きいものや小さいもの高いものや低いもの、カラーもさまざまなテーブルがあります。シックなものやレトロ感ただようものなど、かなり豊富な種類の家具があるので、自分に合うオリジナルな家具を探すことが出来るのです。IKEAはただ大量生産するのではなく、かなり多くのバリエーションを持たせた家具で私たちを向かえてくれます。

7. まるでアトラクションのように考えつくされた飽きさせない順路

DSC_0505

IKEA 立川には考え尽くされたルートがあります。入り口からレジへは一方通行になっており逆戻りできないようになっております。そして、その順路は考え尽くされたものになっているのです。たとえば、寝室ゾーンならベットや枕などのコーナーが近くにあり、家具のあとにカーテンやお庭も考えたガーデンコーナーがあります。IKEA 立川には、まさに購入したくなるような道筋ができているのです。家の中から外までを順序よく考えられるような流れになっています。ですから、まるでアトラクションのように商品を楽しみながら見ることができるので、飽きがこないのです。さらに、IKEA 立川はかなり広い店舗なのですが、長く商品を見ていても飽きがこないような、スムーズな流れができています。

8. 圧倒的な効率性

IKEAで驚かされるのは、その圧倒的な効率性です。まず私たちが普通の家具店にいった場合、欲しい家具はその場で手に取りレジまで持っていくと思います。しかし、IKEAの場合は最後まで行かないとお目当ての商品が手に入りません。最初にも申し上げたショッピングリストに書いた商品番号を頼りに、最後に訪れる商品棚から目当ての家具を取り出すのです。

DSC_0509 DSC_0506

DSC_0507

このように番号ごとに分けられた棚から、お目当ての家具を取り出してレジまで運びます。ということは、それまで思い家具をカートでわざわざ運ばなくてもいいのです。考えてみれば、大きな家具を大勢で運んでいると大きな邪魔になります。その煩わしさを最後に商品を持たせることでなくしたのです。この効率の良さには驚きました。また、必ず最後まで商品を見なければ購入できないシステムにも非常に感心させられました。家具を購入するためには、最後にある倉庫にいかなけらばならず、どうしても自然に他の商品を見てしまうのです。そうなると必要なかったものまで購入してしまうのですね。素晴らしいIKEAの流れです。

9. そこにしかないお得感と思い出

IKEA 立川は、もちろん家具が安いので、そこにしかないお得感があります。でもそれだけではありません。

DSC_0508

IKEA 立川には、会計を済ませたあとにフードコートが待ち構えています。そこには、このようにホットドック100円、ソフトクリーム50円など、他にはない安さがあるのです。お買い物を済ませた最後に破格のフードメニューがあるためお得感を抱き、IKEAはお得なお店になるのです。

また、IKEAには家族やカップルで行く人がほとんどです。みんなで、巨大なスーパーマーケットにいき安いものを買え、美味しい格安なホットドックやソフトクリームを食べれたことが、またひとつの思い出になります。こうなると、IKEAにはよい思いしかありません。多くの人が、当然のようにまた行きたいとなるでしょう。

以上のように、IKEA 立川に行ったことで大きな気づきがありました。お客を飽きさせない豊富なバリエーションと効率性、さらにお得感や思い出を作る場が提供されているのです。多くのファンを作り出すIKEAに多くのことを学んだ一日でした。