ホストになりたい、ホストに興味があるけれども、いくらくらい稼げるものなのか、気になる人もいるでしょう。そこで、今回はホストの仕事や収入面について、そしてどういう人がホストに向いているか、詳しく見ていきましょう。

ホストの給料は歩合制がほとんど!

ホストの給料

まず、ホストの給料についてですが、ほとんどのお店は歩合制を採用しているでしょう。だいたい、ホストに支払われる給料は下記のような計算になります。

  • ホストが売り上げた金額 × 歩合率 = ホストの給料

このように、ホストの給料はいくら売り上げ、歩合率はどれくらいかで、そのホストの給料が決まってきます。俗に、歩合率は「バック」とも言われていて、だいたいバック率は、35%~55%くらいだと思います。

なぜこのような開きがあるかというと、売り上げが多い分だけ歩合率も高くなることがあるからです。例えば、月50万円しか売り上げられなかったら歩合率35%、もし月100万円売り上げたら歩合率50%というように、売り上げを稼いだ分だけ歩合率も給料も高くなっていく仕組みです。

ホストの平均月収は30万円ほど

高収入が得られるイメージのあるホストですが、平均月収はだいたい30万円程度と言われています。年収でいうと、350~400万円といったところでしょうか。意外と少ないと感じるかもしれませんが、ホストの世界も二極化しており、すごく稼ぐ人となかなか稼げない人に分かれます。

例えば、新人だと10数万円しかもらえないこともあるでしょう。方や、稼げるようになると、月収100万円以上稼げる人も多くいます。例えば、シャンパンタワーの注文を貰えば、300万円の売り上げになり、歩合率50%ならば、一気に150万円の収入が手に入ります。もちろんそのような注文は滅多にないでしょうが、稼げるときは一気に稼げるのが、ホストの仕事であり、魅力なのです。

ホストの給料は手渡しもよくある

また、ホストの給料は、現金手渡しのお店もよくあります。お店側で振り込むのが面倒くさかったり、また分厚い札束封筒でもらうことが、ホスト業界での一種のステータスとも言えるでしょう。ただ、最近はマイナンバーの問題もあり、手渡しでの給料支給も減りつつあるかもしれません。

給料保証がついたお店もある

また、お店によっては最初の数ヶ月間、給料保証(例えば月収25万円など)がついたお店もあります。このような保証があれば、その期間は安心して働くことができるでしょう。しかし、その期間が過ぎれば、あとは完全歩合給のサバイバルな戦いが待っています。保証期間があるならば、その期間でどれだけ指名客をつけられるかが重要になるでしょう。

「伝説のホスト」城咲仁は年収1億円を稼いでいた!?

現在はタレントとして活躍している、元ホストの城咲仁は、ホスト時代には伝説のホストと言われ、歌舞伎町で年収1億円を稼いでいたとも言われています。月収ではおよそ1,000万円近く稼いでいた計算になり、相当稼いでいたことが伺えます。このように、かなり活躍すれば、とんでもない金額を稼げる可能性があるのも、ホストの世界なのです。

経営者クラスになれば、年収数千万円稼げることも

また、ホスト以外でも、経営者クラスになれば、年収数千万円以上稼げることもざらにあります。特に何店舗も繁華街でお店を持っていれば、年収3,000万円以上稼げることも普通にあるでしょう。なので、ホスト時代に経営ノウハウも学び、ゆくゆくはプレイヤーではなく、経営者になるという道もあるでしょう。

ホストは20代が働き盛り

ホストで働くなら20代のうち

ホストとして働くならば、やはり20代のうちでしょう。現役ホストの多くは20代が多いです。逆に、30代40代になると指名客がつかず、なかなか稼げない場合が少なくありません。やはり、女性客も若い男性ホストを好む傾向にあり、なかなか年齢がいってしまうと稼げるチャンスも少なくなります。ですから、10代20代のうちは、ホストとして稼げるチャンスは十分にあるでしょう。

また、30代、40代になると、ホスト経験者はマネージメントや経営に回る場合が少なくありません。お店側にマネージメントとして雇われるには相当な実績が必要でしょうし、ホストとして活躍するのが難しければ、独立を選ぶ人もいるでしょう。いずれにしても、現役で活躍できるのは、限られた時間のうちと言えそうです。

ホストの仕事はきらびやかな仕事ばかりではない

また、ホストの仕事は、女性客を相手にしたきらびやかな仕事ばかりではありません。よくテレビなどで映るホストは、女性客を相手にして、時には疑似恋愛もしながら華やかに仕事をしているイメージがあるかもしれませんが、新入りホストの場合は、トイレ掃除をさせられたり、テーブル拭きをさせられたり、注文されたお酒を作ったり、足りないものをコンビニまで買いに行かせられたり、とにかく雑用ばかりさせられます。最初のころは、肉体労働でかつ低収入という過酷な労働のため、根をあげてしまい、初日で辞めてしまう人もなかにはいます。簡単に稼げるわけではなく、ある程度の苦労をしないと、なかなかホストで一人前に稼ぐことは難しいと言えるでしょう。

お酒で体を壊すホストもいる

また、お酒が絡む仕事なので、指名客が付くほど、お酒を飲まされます。当然、体にも悪影響を及ぼして、売り上げはあげられても、お酒で体を壊してしまうホストも少なくありません。ホストとして稼ぐのも大事ですが、いかに体調にも気を配りながら仕事ができるかも大事なことです。

売掛け金回収業務

また、ホストの業界では、売掛け金、つまりツケ払いを行っているお店もあります。ツケ払いを行っている場合、支払日までにホスト自らが回収しに行かなければいけません。きっちり払ってくれるお客さんなら良いですが、トンズラしたり、もし回収できなければ、そのホストが払わなければいけない自体に陥ることもあります。なので、回収できるように、ホストも直接訪問したり、何度も電話で催促したりと大変な作業を伴います。もし大口顧客で関係が悪化してしまえば、自身の売り上げダウンにもつながるため、慎重に行わなければいけない業務なのです。

どういう男性がホストに向いているか

ホストに向いている男性とは

では、実際にどういう男性がホストに向いているのか、考えていきましょう。単刀直入に言ってしまえば、ズバリ、気配りができる人と言えるでしょう。ただ、この気配りこそが難しいところなのです。

容姿はある程度清潔感あれば、それほど問題ない

よくホストになるためには、相当なイケメンやスタイルが良くないといけないと思うかもしれませんが、必ずしもそうとは言えません。女性は見た目だけにこだわっているのではなく、疑似恋愛や疑似体験をしたいのです。お店に行くことで、幸せや楽しさを得られるのであれば、さしてホストの容姿はそれほど重要ではありません。ある程度身なりを整え、清潔感があれば、それで十分なのです。ですから、見た目をそれほど気にすることはなく、大事なのはおもてなしする心、気配りです。

本当のコミュニケーション能力

よく、自分にはコミュニケーション能力がある、誰とでも気さくに話せる、という人がいます。しかし、それは真のコミュニケーション能力とは言えません。コミュニケーション能力で大切なのは、どのような状況でも、話を合わせられること、相手が自分と話したいと思ってもらえるようにすることなのです。

例えば、コミュニケーション能力があるという人も、先輩の指名客にヘルプで着くと、何をしゃべっていいかわからないという人をよく見かけます。これは、真の意味でコミュニケーション能力があるとは言えないパターンです。本当にコミュニケーション能力があれば、瞬時に先輩ホストと顧客の関係性、またそのお客さんが興味あることを見抜き、そつなく会話できる人なのです。自分勝手に適当に話せば良いのではなく、相手のツボを押さえた会話ができる人こそ、真のコミュニケーション能力の持ち主と言えるでしょう。

相手が、お客さんが何を考えているかわからない、自分勝手に好きなように話して、場を壊しているようでは、本当の意味でのコミュニケーション能力とは言えないのです。

女心に理解があるか

多くのお客さんは女性です。男性と女性は全く違う生き物です。ホストとして活躍したいならば、女性の気持ちを理解しないといけません。強引に誘っても嫌われるだけです。相手への思いやり、配慮こそが大切なのです。女心をわからない、わかろうとしないのでは、ホストの世界で活躍するのも難しいでしょう。ただ酒を飲ませれば良いというわけではないのです。女性がどう考えているのか、理解する必要があるでしょう。

相手のしぐさ、挙動に注意を払い、喜ばれる対応や会話ができるホストほど、当然伸びていくホストと言えます。そこには男女の心理が垣間見えますし、駆け引きもあるでしょう。そういう心の動きを読める人こそ、ホストに向いているかもしれません。ホストとして活躍するには、容姿よりも気配りや心遣いこそが大事なのです。

ホスト経験は他の業界でもいかせられる

ホストなんて経験したら他の業界では働けないという偏見を持つ方もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。むしろホストで培った、気配りや接客技術は、他の業界でも必ずいかせられるでしょう。多くの仕事は接客がからんでいます。対顧客を通して売り上げをあげているので、ホストでの接客方法は、必ずどのような業界でもいかせられるはずです。経験を積めば、独立できるチャンスもあります。興味があるならば、他の偏見など気に為ることなく、全力で挑戦してみる価値は十分にあると言えるでしょう。頑張り次第では相当稼げるのもホストの魅力なのです。