今回は、過去に未払いの残業代65万円分を請求して、会社にきちんと支払わせた話をします。

連日残業、休日出勤が続いたブラックな労働環境

連日残業、休日出勤が続いたブラックな労働環境

もう前の話になりますが、過去の会社で連日残業、休日出勤をしていました。

おそらく月の休みは、わずか数日だったように思います。

今思うと、かなりブラックな環境で働いていました。

多くの残業代が請求できなかった

そして、気になる残業代は、最初はきちんと支払われていたのですが、徐々に支払われなくなりました。

というのは、過去の職場では残業代申請をしても、直属の上司が許可をしなければ、残業代は支払われないシステムになっていました。

なので、こちらがいくら残業代を申請しても、上司が認めない限りは、残業代がおりなかったのです。

最初の方が、上司の許可も降りていたのですが、徐々に上司が残業代申請を認めず、残業代を少なくするように、申請の書き直しを求められたのです。

その上司があまりにも高圧的(今でいうパワハラ)だったため、恐れを感じて、仕方なく残業代の申請書き直しをしていました。

サービス残業が何ヶ月も続き、辞めることを決意した

その上司は、会社内でも非常に力のある上司だったため、そのような残業代申請の書き直しを誰にも相談できなかったのです。

おそらく誰かに相談しても、同情されるだけで、助けてくれるひとはいなかったでしょう。

そうして、思うように残業代申請ができない期間が何ヶ月も続きました。

残業も多く、休日出勤もしている中で、しかも残業代が思うように申請できなかったため、このままでは体も壊すと思い、辞めることを決意しました。

外部の力を使い、自分でも調べて未払い残業代を請求した

しかし、やめようと思っても、未払いの残業代が一向に支払われずの状態でした。

そこで、労働基準監督署やハローワークに相談して、代わりに会社に言ってもらうようにしたのです。

またその際は、残業代申請を書き直しさせられていましたが、実際に自分が毎月どのくらい働き、何時間分の残業代を削らされていたのか、上司にはどのように言われて、圧力をかけられていたのか、詳細に記録として残していました。

そして、外部の助けもあり、無事未払いの残業代を支払ってもらえるようになったのです。

嫌味を言われる可能性もあるが、勇気を持って請求

会社に未払いの残業代を請求するのは、相当な気力がいるものです。

向こうは当然払いたくないのを、こちらは支払うよう要求するので、会社との関係が悪くなることが予想されます。

本来は支払われて当然なのですが、立場に漬け込んで、会社や上司が支払わないように仕向けようとすることもあるのです。

私は、会社を辞める覚悟だったので、たとえ会社や上司から何を言われても、未払いの残業代がある以上は、請求する構えでした。

覚悟を決めたからこそ、堂々と請求できたのかもしれません。

もし、会社を辞めたくないと思ったら、なかなか自分から要求しずらかったかもしれません。

自分で言えないひとは、外部のサポートを受けるのもあり!

また、もし自分から会社に残業代未払いを請求するのが苦手な方は、下記のような代行サービスもあります。

残業代請求の他に、退職代行サービスも行っています。

弁護士など資格を持った専門家が対応してくれるので、安心できる面もあるでしょう。

お金はかかりますが、未払いの残業代や退職金などでペイできるならば、相談してみるのもいいと思います。

弁護士法人アズバーズ【残業代請求】

企業は外部の力や、法律を根拠にすると弱い

また、実際に外部の力も借りて、未払い残業代請求をしたときに思ったのが、会社は外部の力が働いたときは、弱くなるということです。

上司や会社は、部下(立場の弱い会社の人間)には攻撃しやすいのですが、一度外部からの力が働いたとき、もしくは法律を主張したときに、急に弱腰になることがあるのです。

それは、おそらく法律を根拠にしたら、基本的に会社が勝てる可能性は少なく、労働者の方が強くなるからでしょう。

それだけ、本来は労働者の権利は当然のようにあるのですが、なぜか会社内では労働者は立場が弱い人間として、扱われてしまいやすいのです。

なので、いざ出るとこ出れば、労働者も権利を主張するのは十分に可能なのです。

上司や会社は、まるであなたに残業代請求や退職届提出の権利がないかのように言ってくることがありますが、そういうことは全くありません。

残業代請求をしても、攻撃されるわけではない

また、こちらが強気に出て残業代請求すると、上司や会社から攻撃されるのではないか、と思うかもしれません。

しかし、そういうことはないので、気にしなくてもいいでしょう。

私が未払い残業代請求をしたときは、上司や会社は私のことをよく思わなかったかもしれませんが、攻撃されることはありませんでした。

もし、問題外ですが暴力やパワハラを受けたら、それはまた労働基準監督署やハローワーク、警察なりに相談すれば良いでしょう。

もしかしたら、事案によっては、さらに損害賠償など請求できる場合もあります。

残業の上限は、法律で決められている

ちなみに、残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間とし、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることはできません(2020年4月時点)。

施行大企業:2019年4月~/中小企業:2020年4月~

また、臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合でも、年720時間以内、複数月平均80時間以内(休日労働含む)、月100時間未満(休日労働含む)という上限があります。

引用:時間外労働の上限規制(厚生労働省)

未払いの残業代請求の時効は、今後伸びていく

また、未払い賃金や残業代の消滅時効は、2020年4月より、2年から3年に延長されています。

また今後は、5年へと改定される予定です。

なので、以前の未払いの残業代でも、請求できる可能性は十分にあるのです。

このような法律や規制については、ぜひ自分でも調べて、知っておくといいでしょう。

参考:賃金等請求権の消滅時効の在り方に関する論点についての資料

理不尽なサービス残業を強いる会社は辞めてもいい

また、そもそも理不尽なサービス残業を強いるような会社は、辞めてもいいと思います。

我慢して仕事を続けても、きちんと残業代が支払われないので報われることはなく、あなたの体を壊してしまうかもしれません。

健康に被害が及んでも会社は全て保証してくれるわけではなく、いつまでも理不尽なサービス残業は続いていくので、この先も無理して働く必要はないでしょう。

全くもらえないよりも、少しでも残業代請求できるのは大きい

また、たとえ未払いの残業代が少しだけであったとしても、もらえる可能性があるならば、ダメ元でも請求してみることです。

特に会社を辞めると、収入も途絶えてしまうので、少しでも未払い残業代分のお金が入れば、だいぶ助かることもあるでしょう。

未払いの残業代が少しだからといって、請求することを諦めないことです。

未払い残業代は請求できるので、泣き寝入りしないこと

このように、未払いの残業代は請求することができるので、泣き寝入りしないことです。

上司や会社は、あなたが何も行動しないこと、何も知らないことに漬け込んで、無理強いしてくることがあります。

未払いの残業代は、きちんと請求することもできるので、諦めないことです。

上司や会社は、外部の力が働くと急に弱くなることがあります。

あなた一人で解決できない、請求できないのであれば、外部のサポートや、代行サービスを利用するといいでしょう。

まずは、あなた自身が行動することが大切です。